トークイベント「もっと!ヌケる漫画が見たい!!」レポート
日時:2002/05/26 18:00 open 19:00 start
場所:新宿LOFT/PLUSONE
告知:浦島さんサイト内告知ページ
その前に、三峯さんに関するサイトを見て予備知識を得ておきましょう。
・三峯 徹 非公式ファンクラブ 掲示板に本人の書込アリ
・聖者・三峯 徹
では本編・・・
- 18:30 到着 19:00 開始 23:00 終了
- 18:30 会場である新宿LOFTに到着
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中は立ち見がいないまでも席はほぼ埋まっていました。
適当な席にすわり、新メニューのチンタオ(青龍)という中国のビールを注文。コクカラ('∇'*)。
結構な数の漫画家さんが来ていたようです。休憩時間中に出演者の方に挨拶してたり、イベント中でも質問等で名乗ってたり、トイレ待ちの間アシスタントの話をしてたり。
そんな雰囲気の中・・・
- 19:00 スタート
- オープニング、LOFT側スタッフの説明。
- 19:10 司会の浦島 礼二さん、永山 薫さん登場
- オープニングでプロレスの映像。スポンサーをやっていたらしく、ジャケ背中に「エロトピア」「浦島 礼二」と書かれていた。
今のエロマンガ業界は元気がない。勝ち組(売れる人)と負け組(売れない人)がくっきり別れている。
絵が地味な人、新人が売れない。単行本が売れないと営業が部数を減らすよう申告→本が書店に行き渡らない→売れないの悪循環になってしまっている。
- 19:30 ZERRY藤尾さん登場
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師走の翁さんに注目。昔のコマのゴチャゴチャした感じが少女漫画のようでおもしろかった。
全体的に同人あがりの漫画家さんは手が遅い。
藤尾:今は一人で漫画を描いている。アシはいない。
週刊誌の漫画だとアシ5人で楽になれる。
装丁、デザインをデザイナーに頼むと高い。「ひまわり」のロゴ等は自分でやった。
大手の出版社ほどデジタル化が遅い。カラーのデジタル入稿は楽だが、モノクロの入稿はモアレ対策等で難しい。紙の方が楽。
単行本に現れる小ネタの話(映画ネタとかプロレスネタとか)。
質問:最近のマンガは妹ネタがやたら多い。またアナルネタも多い(アナルネタでちょっと盛り上がる)。
永山:いまのエロマンガは Fuck がアメリカンになった。直接描写が多くなった。これはインターネットの影響か?
永山:だから SEX シーンのみでは通じない。ストーリーまでもしっかり作らないとウけない。
岡本 富士夫はダーティー松本のアシだった。だからポーズが変(バレリーナみたいなポーズをとったりする)。
↑の漫画はグラビアマンガを極めている。
某Sさんは漫画もヤバかったが人柄もヤバかった。脳内麻薬たれまくり。
ヤバ系漫画では矢追町 成増さん、柿ノ本 歌麿さん、掘骨 砕三さんとかもいい。
- 20:05 休憩
- 20:10 浦島さん、永山さんのオススメ漫画家BEST3
- 20:30 鬼ノ仁さん登場
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生原稿を披露。
鬼ノ:ぱんちゅ大好き。子供のころから好きだった。金井 たつおさんとか遠山 光さんの漫画も見ていた。
永山:オヤジ、ヤクザ等が実にいい味を出している。かと思えば別の単行本で思春期の少年のモヤモヤを見事に描いている。幅が広い。
永山:説明的なページですらもさりげなくパンチラを見せるほどサービス精神旺盛。
藤尾:とらの売上ランキングで自分の単行本が2位まで上がるも、鬼ノさんの壁を破れなかった記憶。
元建築家。建築手法は少なからず漫画に応用できる。浦島さんも建築学を学んでいた。
デジタル入稿時、カラーは600dpi、モノクロは1200dpi。
DECネタ。自宅にDECマシンが7〜8台くらいはある。
雑誌「キカスマ」の表紙を披露。本のタイトルを逆に読んでみよう。
- 21:05 休憩
- 21:10 山本 夜羽さんによる児ポ法、AMI活動についての報告
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※この辺は実際にAMI公式サイトを見てもらった方が手っ取り早いでしょう。
- 21:30 伊藤 剛さん、結城 らんなさん、そして三峯 徹さん登場!
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まずは各パネラーの三峯評から。
三峯さんの絵は一遍の詩のようだ。
いわば「なごみ系」の傾向を持つ。まるで武者小路 実篤の「仲良き事は...」の雰囲気。
編集者側でも三峯さんの話題が上がる。
新しいエロ雑誌に三峯さんの投稿が載ると「読者に認めてもらえた」と思われるらしい。
※私が見たものではヒメクリ第2号にて三峯さんの投稿が載っており、そのコメントに「ついにうちにも三峯さんの投稿が!!」と書かれていました。
編集側でも一種のステータスのような存在になってるみたいですね。
元懸賞マニア。ザ・テレビジョンのテレカプレゼントやモーニング BE!FREE のテレカアンケートに応募してた。
エロ雑誌への投稿は、ペンギンクラブ1周年で森山 塔のテレカに応募したのがきっかけ。
山賊版にて「三峯仮面」というキャラを登場させていた。
某編集系の雑誌に投稿禁止を言い渡され、ホットミルクに出すようになる。
ここで「ホットミルク」初代編集長 斎藤O子さんからの手紙。
O子さんが三峯の育ての親と考えてもいい。三峯さんの作品を一番多く見ている人であろう。
三峯の投稿に「三峯、お前はうまくならなくていい」とコメント。結城:こんなコメントは斎藤さんにしか書けない。
ホットミルクの読者コーナーは文章派、イラスト派共に豪華だった。プロも投稿しておりO子さんが見破ったという話も。
※ホットミルク黄金期をささえた伝説の編集長O子さん。作家のみならず読者までも育てていたという逸話です。
某Solt氏は「三峯の投稿は絶対に載せない」といっている
三峯:某編集系に投稿禁止を言い渡され、その後もう一度投稿したい、ということで別PN「丹沢 恵三」を使った
三峯:本屋で新しいエロ雑誌を見ると「新しいのが出てる。出さなきゃ」と思ってしまうらしい
ここでメガキューブ 06/10 発売分の新作イラスト、およびイベントのための書き下ろしイラストを披露。会場がどよめき、そして感動の拍手。
やおい系エロ雑誌に「三峯 徹子」というPNで投稿したらしい。
質問コーナー。
ひいきの作家:森山 塔、るりるり、茶々木 紀之、AKIRA、海野 幸、荒木 京也、等
影響を受けた作家:後ろ髪のギザギザの辺りは石ノ森 章太郎さんの影響
画材はハガキ直接→プリントゴッコ→ICの投稿用ハガキ
体はGペン、顔は細い線を描けるGペン。2つを使い分けている。結城:ペンタッチは確実に進化しているんですよね。
今後もできるだけ続けていきたい。雑誌に載るのもさることながら、絵を描きあげる達成感を感じる。
※こんな感じでしめられて三峯さん退場。これからも投稿を続けていっていただきたいものです。
- 22:30 ぐれいすさん、太田 虎一郎さん登場
- 本職はゲームプログラマ。現在失業中
太田:すがわらくにゆきさんとは別に合体してる訳ではないのにコミケでいつも隣同士なんです
- 終了時間が迫っていたのでここで突発イラストを描くことに。
浦島さんのイラストやパネル、太田さんのイラスト争奪じゃんけん大会。
ラストに三峯さんの新作イラスト、書き下ろしイラスト争奪じゃんけん大会
※こういうとき、私のジャンケン(というかギャンブル全体の)運のなさを痛感します。悔しい。
- 23:00 しゅーーりょーー
このイベントの最大の収穫はやはり三峯さんのトークでしょう。